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超高速!参勤交代は指輪物語だ2014年07月26日

裂け谷湯長谷藩を出発した旅の仲間は、そのうち殿とはぐれてゴンドール取手で敵の勢力に襲われる。危機を救ったのは、もう居なくなったはずの魔法使いガンダルフ忍者雲隠段蔵だった。


 超高速!参勤交代


うちの奥さんが本屋のレジに並んでたら、後ろの人が携帯で誰かに「すっごく面白かったわよ~」と言ってたというので、奥さんと一緒に見に行った。いや、実はその前から予告編を見て、ちょっと気になってはいたのだ。


期待通り、面白かった。寅さんや釣りバカに通じる予定調和な世界なんだけど、設定の極端さ加減がよいのと、キャラがなかなか生きています。


もっと面白かったのは、「指輪物語」や「ホビット」を思わせる要素が色々あったこと。映画館でニヤニヤしながら見てました。驚いた。この映画作った人たちは、結構「指輪」を意識してるんじゃないかと思う。


江戸の悪徳老中の陰謀で、参勤交代のため通常8日かかるところを5日で江戸に参上せよ、といわれた小藩、湯長谷藩の殿様と家来数人が、近道するため、まっとうな街道を外れて山中の獣道を進む。


殿様は人格者ではあるが、ヒーロータイプではなく、フロドやビルボに通じるものがある。家来達には知恵者も、武芸の達人もいるが、皆どこか間が抜けていて、「ホビット」のドワーフたちにも似ていれば、「指輪」で裂け谷から出発した9人の旅の仲間にも似ている。レゴラスみたいな弓矢の達人も居れば、サムみたいに料理が上手いのもいる。


えーっと、ちょっと公式サイトからキャラクタ紹介を引っ張ってくると、


雲隠段蔵:抜け忍 ->ガンダルフ
相馬兼嗣:知恵者の家老 ->メリー
荒木源八郎:刀剣の腕が立つ藩士 ->ギムリ
増田弘忠:動物と仲良しの馬回役 ->ピピン
今村清右衛門:槍に秀でる藩士 ->サム
秋山平吾:冷静沈着、理屈好きの藩士 ->ボロミア
鈴木吉之丞:弓の名手 ->レゴラス

 こんな感じでしょうか。で、殿様は、


内藤政醇:愛される殿様 ->フロド、かつアラゴルン

を兼ねてます。あ、増田が連れているサル、菊千代は、ゴクリかぁ。


残念ながら敵がしょぼい。悪老中と、公儀隠密、それに忍者達。「死して屍拾うものなし」とか二回も言われても…


このままいくと、「ホビット」と同じく、おっさんばかりのむさくるしい映画になるわけですが、アルウェン並のきれいどころが出てきます。アルウェンとはキャラクタが全然違うけど。


家来とは別行動して、宿に一人で泊まる殿様。そこで出会った気の強い飯炊き女。これがとてもきれいなのだけど、俳優が誰なのか、サッパリ分からない。「最近の日本の女優はもう分からなくなったかなぁ」と思っていたら、エンディングの橋の上のシーンでやっと分かりました。深田恭子でしたよ。


殿様の、佐々木蔵之助は、二枚目とギャグが両方できて、はまり役でしたが、ポスターをちらっと見たときは、私は大泉洋が出ているのかと思ったのでした。すると、家老は当然、西村雅彦ではなくて、藤村ディレクターでやってほしいわけで、


殿様大泉「ぼかぁ決めたよ。江戸まで五日間で行くよ。」
家老藤村「行けないだろ、今日江戸から戻ってきたばっかなのに。」
殿様大泉「行くっつったら行くんだよ。」
雲隠ミスター「...」

大泉バージョンも見たかった。



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