ハイデルベルクで夏休み ― 2011年08月20日
もっとゆっくりしていけばいいのに、娘の塾の夏期講習があるとかで、1週間に満たない日程。
1日目 フランクフルト空港に夕方到着、お出迎え。
2日目 ハイデルベルク城、聖霊教会。お土産屋さん。シュパイアー大聖堂。
3日目 エーベルバッハ散策、ヒルシュホルンの古城ホテルで昼食。
4日目 ストラスブールへ。大聖堂。お土産屋さん。遊覧船。プチフランス。お土産屋さん。アイス屋さん。
5日目 まだストラスブール。お土産屋さん。靴屋さん。アイス屋さん。カールスルーエ。ボードゲーム屋さん。城の中の歴史博物館。
7日目 家でまったり。近所のアイス屋さん。夕方からフランクフルト空港へ。お見送り。
…違う。何かが間違っている気がする。えー、まだ買うのー。
先月から、天気がいまひとつよくなくて、なんだかもう秋の気配まで漂っていたのだけど、今週は、この夏一番のいい天気(注1)。天気さえよければ、ドイツの夏は暑すぎずカラッと乾いていて明るくて風が気持ちよくて最高!
写真もそれなりに撮ったのだけど、デジカメで撮った分は、とある事情でPCに取り込めず、iPhone で撮った写真だけを載せます。あちこち行った話はまたおいおい書く。たぶん。
美しい風景その1:ヒルシュホルン Hirschhorn の古城ホテル Schlosshotel の塔からの眺め。
ここ、もともと行く予定じゃなかったのだけど、奥さんが「ガイドブックに載ってる!」と言うので行ってみた。前に来た時は、Ritterfest という、中世風のお祭りをやってました。今回は同じ場所でフリーマーケット開催中だった。
道に迷いながら坂を登り、なんとか古城ホテルに到達。景色のいいテラスで昼食を取る。そうしたら、これが予想外に美味い!。やっぱり唯の観光地カフェじゃなくて、ホテルのレストランなので、一段上等の料理だった。盛り付けも麗しいし、味も上々。奥さんは野菜ラザニア、娘たちは子牛のメダイヨン、私はカルボナーラ(注2)。しかし、この名前から想像されるものとはどれも一味二味違っていて、皆幸せになったのだった(注3)。
テラスからの眺めもいいのだけど、城には塔があって、更に15~20mぐらい登ることができる。上の写真はそこからの眺め。素晴らしい。
美しい風景その2:シュヴェッツィンゲン Schwetzingen の城の庭園。
空が青い(注4)。色とりどりの花。左右対称で奥行きの深い景色。幾何学的なトピアリー。
前に来たときはクラシックカーでいっぱいだった。今日は庭園だけ。人は結構来ているが、広いので、たまにしかすれ違わない。
孔雀が一羽、放し飼いにされてます。カメラを向けると寄ってきます。
ともあれ、今日、皆、無事日本の家に着いたそうだ。めでたしめでたし。
注1:まぁ、南ドイツの天気予報は、毎日「晴れ時々曇り、所によりにわか雨が降るでしょう」と言っていて、これが全く正しい(一日のうちに晴れて曇って雨が降る)ので、晴れたっ!と
言っても、どちらかというと、なんだけど。
注2:あ、この店、イタリアンだったのか。今頃気づく。
注3:ただし、皆で頼んだアッペルショーレに蜂がしつこく寄ってきて困った。グラスに蓋をしないでいると、ショーレに蜂が飛び込んでしまう。で、いつまでも水面でじたばたしている。かわいそうなので、つまんでテーブルの横に投げ捨てると、羽がぬれているので飛べず、まだじたばたしている。そこへウェイターが通りかかって、ばっちり踏んづけていく…というようなことが2回ほど起きた。
注4:ここは、絶対晴れた日にくるべき。3日目にも実は城の前まで行ってみたのだけど、ものすごい雷雨で、車から降りるのを断念。断念してよかった。
夏休みのボードゲーム三昧 ― 2011年08月20日
さて、娘たちが来たので、かねて買ってあったゲームをたくさんやってみた。ラインナップは以下の通り。
1. Strasbourg ストラスブール
2. Puerto Rico プエルトリコ
3. Lost Valley ロストバレー
4. Die verbotene Insel 禁断の島
5. Munchkin マンチキン
娘二人と私の三人で遊んだ。奥さんはなかなかやろうとしないのだけど、2回目のプエルトリコで、無理矢理誘って私の代わりに入らせたら、「割と面白いやん、 複雑で 」と好評だった。えっ?複雑なゲーム、好きなの?
下の娘は、ドイツに行ったらお父さんとゲームするぞーっと気合入りまくり。観光よりゲームがしたい。 雨が降りますように雨が降りますように、 とか言ってたけど、本人が強力な晴れ女なので、毎日好天に恵まれてしまい、怒ってた。
結局、上のゲームを大体各二回ずつやりました。ストラスブールとマンチキンは一回だけ。
一番好評だったのはプエルトリコ。僅差でストラスブール。三番はロストバレーと禁断の島がほぼ同点。マンチキンは、下の娘は気に入っていた様子だけど、僕の点が低い。理由はまた今度。
Puerto Rico ― 2011年08月21日
言わずとしれた、古典の名作。オールタイムベストに挙げる人も多い。今回やっと初めてやってみた。わくわく。
カリブ海に浮かぶ島で、プランテーションを行い、タバコだのコーヒーだのを栽培・加工してヨーロッパに出荷して大儲け、を狙う。
でもそのためには色々と手配が必要。畑は開墾しなきゃいけないし、作物の加工には工場を建てないといけない。働き手も旧世界からつれてこないといけない。商品ができたらヨーロッパに送りたいけど、工場建設資金を稼ぐには現地の商品に売り払うことも大事。あー忙しい。
プエルトリコは難しいかなと思っていたのだけど、基本ルールは分かりやすい。
ちょっと難しいのは、市場や倉庫や商館などの建物の効果。これは、 日本語化シートを印刷してドイツ語名称を書き込んで対応が付くようにしておいたので、娘たちはそれをみて色んな建物のご利益が分かったらしい。
このゲーム、お金(ドゥブローネ)の入手方法が良く分からん。商人をやって品物を商店に売ればいいのだけど、同じ種類の商品は一度に一つしか売れないから、たいした儲けにならない。
が、確か一回目は上の娘が、二回目は下の娘が金余り状態に。なぜだぁ。
商館 (Kontor)を買えばいいんだよなと思うのだけど、それが買えるだけのお金がたまらない。娘たちも商館買ってないし。
あまりに商店の商品がはけないし、金がなくて何もできないので、売る商品もないのに懸賞金目当てで商人をやった(注)ら、娘たちに 大顰蹙 を買った。
「えー、そんなのダメでしょー」
の合唱。
下の娘は、いつも負けん気が強いのに、自分が損してでもお姉ちゃんに勝たせる、と言うほど。
いや、だから、ほら、「マンチキン」って何のことか、説明しなきゃいけなかったし。ね、よく分かったでしょ。
注:プエルトリコでは、自分の番が来たら、商人とか市長とか船長などの役割を選ぶ。選べる役割の数はゲームの参加者より多いので、順番が一回りしても選ばれない役割が出る。するとそこで残った役割には1ドゥブローネが懸賞金として付く。次にその役割を選んだ人がもらえる。しばらく誰も商人をやってなかったので、商人カードの上には、4ドゥブローネも溜まっていた。
Strasbourg やってみた ― 2011年08月21日
皆が来て、最初にやったのはこれ。ルールもしっかり読んで、ブログで 説明済み だったので、今回は、娘に叱られませんでした(注)。
でも、影響力カードの使い方が慣れるまで難しいなぁ。自分が使えるカードは24枚と分かっていて、それで、AからIまでの9回勝負1セット (=アクションボード)を5セットこなさないといけない。単純に割ると、1セットあたり4、5枚しか使えないはず。
と思って皆4、5枚で最初のアクションボードを始めたら、セットの途中で皆、影響力カードを使いきってしまい、誰も出せなくなった。あれ?そんなゲームじゃないよなぁ。
実は、負けて何のご利益も得られなかった勝負では、出した影響力カードのうち1枚を山に戻せる。なので、影響力カードは意外と減らない。1セットあたり8枚以上使っても大丈夫そう。
秘密の計画カードは、思った通り楽しい。何を持っているかで、狙い目が全然違ってくる。だけど初めて遊んだので、説明のために全員カードを見せあうことにした。全然秘密じゃない。日本語の説明が欲しかった。慣れるとカードの絵を見れば分かるけど…
町に建物や礼拝所を建てる時が楽しい。皆自分の仲間の人形が立ってるそばに立てて欲しいので、
「 んー、きっとここに立てるといいことがあると思うよ ニコッ 」
「 そんなわけないでしょう。やっぱりこっちだよ 」
「 えーそれはないー 」
わーわー言うております。おあとがよろしいようで。
注:本物のストラスブールの町にも今回行ったのだけど、ゲームとの関係はちょっと分かりにくい。プチフランスの通りに、酒屋、靴屋など、さまざまなギルドの旗があったぐらい。
Lost Valley ― 2011年08月21日
北米大陸っぽい原野で、金の採掘にいそしみます。滝つぼの下にある交易所から出発し、その回りの土地を探検して、川がどう流れているか、森や山やツンドラがどこにあるかを明らかにしていきます。
川岸には簡単に手に入る金が露出してることがありますが、量は少ししかありません。
山で金を掘るには、まず坑道を作る必要があります。自分が作った坑道は他の人も使えるので、とんびに油揚げをさらわれないように、坑道掘ったら間髪入れず金を採掘できるよう準備しましょう。
ツンドラにや森にも金があったりしますが、川から運河を引かないと金が採掘できません。
川で魚がつれたり、森で狩猟ができたり、木材が取れたり、魚網だ、猟銃だ、篩いだ、斧だ、製材所だ、馬だ、カヌーだ、ウィスキー、と小道具てんこ盛り。全部交易所で買えます。
川をさかのぼっていくと、源流に到達することがあります。すると、そこから氷の塊が川下りを始めます。氷の塊が滝つぼに着いたらゲームーオーバー。誰かが金を10個以上もって交易所に戻ってきてもゲームオーバー。
やってみての感想は、
「 コマが小さーい。小さいコマの種類が多ーい。 」
なんかちまちましたコマと、コマごとのルールが多すぎる気が…
でも、金の採掘は燃えます。交易所から離れた、山の奥に金鉱山発見!一旦交易所に戻って、誰より早く、木材と食料を確保して、再び金鉱山に。
鉱山の入り口に陣取ってしまえば、他の人はもう近づけない(注)。坑道を作って大量の金をどかどか採掘!!
川の源流を探る暇はあまりなく、2回やっても2回とも、氷の塊は流れ始めませんでした。
娘たちは、狩猟が楽しかったみたい。森やツンドラで動物を見つけたら、サイコロを振って狩猟開始。別の人が動物役でサイコロを振ります。動物より大きな目を出さないと狩猟失敗。先に動物が6を出してしまうともうダメ。成功すると、一気に3,4個食料が手に入るので、割とやりがいあり。
楽しいんだけど、コマを大きくして、一枚のコマで色んな状態を表せるようにしてほしい。釣竿と魚網とカヌーは一枚にできるんじゃない?猟銃と馬とか、斧と製材所とか。
食料や木材は、コマをやり取りするんじゃなくて、ボード上でマーカーを動かして個数を表す方がよさそう。
注:このゲームでは、ひし形ないし三角形の地形カードの縁に沿って進み、縁の交点に自分のコマを置きます。原則として一つの交点には一人しかいられません。川岸は例外で何人でもOK。