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マラガのケーキ屋2013年04月02日

残念ながら、ドイツのケーキにはあまり魅力を感じない。ハイデルベルクには、チョコレートの
とびきりおいしい店はあるし、クリスマスシーズンにはシュトーレンも楽しみだったりするけれど、日本のケーキ屋さんにあるような、クリームとフルーツをたっぷりつかったケーキとなると、まだドイツで見かけたことがない。キルシュトルテが一番それに近くて、あれは僕も好きだけど、それですら無骨な感じがする。

これが、ハイデルベルクからも2時間で行ける、ドイツ国境に程近い、フランスのストラスブールになると、いくつも華やかなケーキが置いてある店があったから、この地域の伝統というわけでもなさそう。

で、今回スペインのケーキ屋もチェックしてきたのだけど、これがとても魅力的。マラガのアルカサバの入り口前広場の角にある、 Confiterìa La Exquisita Màlaga というケーキ屋の前をたまたま通りがかって、見事に素通りに失敗した。

何かプロモーションビデオがあったので張っとく。

あまりに色々おいしそうなので、許可をもらって写真を一杯撮ってきた。「ゼンブ、ホシイ。ゼンブ、タベラレナイ。 May I take pictures of these? 」と、怪しいスペイン語と英語のチャンポンで聞いて。あ、ちゃんと自分が食べる分一つは買ったよ。

Dado Moka, Brazo de Nata

Dado Moka 左、モカ・サイコロと、Brazo De Nata 右、クリームの腕。どちらもクリームたっぷりで、素晴らしい。

Ponche De Yema

Ponche De Yema 黄身のパンチ (飲み物のパンチの意味)。このテカテカした感じがたまらん。

Lengua Rusa, Ponche De Coco

Lengua Rusa 左、ロシア語?と、Ponche De Coco 右、ココナツ・パンチ。 Lengua には舌、という意味もあるので、ロシア人の舌とも読めるけど、ますます分からん。

Trufa De Nata, Ideal De Nata

Trufa De Nata 左、クリーム・トリュフと、 Ideal De Nata 右、クリームの理想?。これも意味は通じないものの、美味しそうなので許す。

Aliado

Aliado 連合国。そうです。第二次大戦で、枢軸と対抗した連合国、英語で言えば Allies の単数形です。訳が分かりませんが、もちろん美味しそうなのでOK。

Pio Nono

Pio Nono ピウス9世。18世紀のローマ法王。でっぷり太ったその肖像画から、この手の菓子が好きだったことがうかがわれます。多分。

Cucurucho De Nata

Cucurucho De Nata クリームコルネ。これは分かりやすい。かつ食べたい!

もっと色々あったのだけど、結局私が買ったのは、 Brazo De Nata でした。期待に違わぬ味でした。

この店の Helado (アイスクリーム)もいけます。その名も Màlaga と名づけられたコーヒー風味のフレーバーが最高。

アンダルシア7泊8日2013年04月01日

マラガ市役所と公園

春分の日を過ぎても寒さが続くドイツを逃れて、大変鼻の下を、いやいやいや羽を伸ばしてきましたよ。



より大きな地図で アンダルシア周遊 を表示

今回の日程は以下の通り。レンタカーで回った。


日曜:ハイデルベルクからマラガへ、マラガ近郊泊
月曜:マラガ、マラガ近郊泊
火曜:マラガからグラナダへ、グラナダ泊
水曜:グラナダからコルドバへ、コルドバ泊
木曜:コルドバからセビリヤ経由、アルコス・デ・ラ・フロンテラへ、アルコス泊
金曜:アルコスからジブラルタルへ、ジブラルタル近郊泊
土曜:ジブラルタルからミハスへ、ミハス泊
日曜:マラガからハイデルベルクへ、帰宅

セマナ・サンタ、マラガ

この週はちょうど、セマナ・サンタ(聖なる週)にあたり、一週間ずっとお祭り。つまりはイースターなのだけど、ドイツでは金曜と次の月曜だけが祝日なのに対して、スペイン南部では一週間ずっと祭りが続く。毎日、夕方から夜12時すぎまで、キリストやマリア様の山車をかついだ行列がある。何も知らずにこの週に旅行を計画したのだけど、ラッキー。


アルカサバから見たカテドラル、グラナダ

家族には申し訳ないけど一人旅。その分、思いっきり歩き回れた。見どころが多い上に見晴らしのいい高台もたくさんあるので、たくさん坂を登り降りした。足は豆だらけでくたくたに。


欲張って1日ずつ色んなところに行ったのだけど、どこも素晴らしく居心地がいいし見どころも多いので、ここにもう一泊したい、と思うことしばしば。マラガ、グラナダ、コルドバ、セビリアについて言えば、どれを選んでも見どころに欠けることはない。一つで充分ですよ。僕は全部行ったけどね(ドヤァ)。


ノンアルコールビール、マラガのカフェで

ドイツの冬を過ごした後、マラガについて、暖かさと海の碧さと日差しが本当に嬉しかった。ドイツの冬の暮らしが辛かったわけじゃないのだけど、やっぱり体が芯からリラックスするのが分かる。日本でなら温泉にゆったり浸かると、目をつぶって上向いて「あー」とか言うでしょ。マラガで、カフェの屋外席に座ってアルコールフリービールを飲むと、同じ気分が味わえた。


それぞれの街については、また別途書く。


帰りの飛行機で、離陸待ちの間に後ろの席から、若いドイツ人が Ciao, sole mio! (バイバイ、太陽) とつぶやく(なぜかイタリア語)のが聞こえた。分かるぞ、その気持ち。僕も悲しい。が、彼は、飛行機がフランクフルト空港に着陸する時には、 Liebe Deutschland, liebe Deutschland! (いとしのドイツ)と楽しげにつぶやいていた。裏切られた思いだ。


メルクリン博物館2013年03月06日

雪山を行く列車

メルクリンってのは、鉄道模型を作ってる会社で、日本でもその趣味の人は知ってるはず。その会社の展示場があると聞いたので、行く隙をうかがっていた。先週末ようやく行く気になったのは、天気がよくなって、春らしくなったから。


 Märklin Erlebniswelt


Erlebniswelt を英語に直訳すると、 experience world ってとこか。


メルクリン博物館 - 外から

ぱっと見、日本の家電量販店のような店構え。中の広さは、その半分くらいかな。


機関車のアップ

上の雪景色を始めとして、かなり大きな地形や町の中に線路が作りこんであって、列車が走り回ってる。


駅を通過する列車

駅の裏手を通過する列車。列車以外の造形も凝ってる。


年代物の車両

壁には年代物の車両の展示も。これは一番小さいスケールのシリーズ。


Zシリーズの説明

メルクリン「ミニクラブ」の説明


  ・縮尺1:220で世界最小の鉄道模型シリーズ
  ・Z軌道、またはメルクリンZとも称する
  ・軌道幅 6.5mm
  ・70年代に耐久走行で世界記録。BR003ミニクラブ機関車が1219時間に渡り、
  修理もメンテナンスもなしに走行した。この際の走行距離は実寸で720kmに
  及んだ(シュトゥットガルト-ハンブルクの距離に匹敵)
  ・貴金属を使った最初のメルクリン鉄道模型シリーズ
  ・宇宙にいった最初の機関車は、NASA宇宙飛行士の個人的荷物の中にあった
  BR89の模型
  ・多彩な技術的特徴:動かせるパーツ、真の架線駆動、照明効果、など、
  物理的限界に迫る



ちょっとだけ模型が走っている様子のビデオ。


大型車両

小さいのばかりじゃなくて、大きいサイズのもある。これは食堂車らしい。中にテーブルが見える。


歯車登山列車

これは、レールの間にある梯子のようなものに歯車を引っ掛けて登る、登山列車らしい。


ドイツ最初の汽車Adler

こちらはドイツで最初に走った汽車 Adler 号、の模型。


展示場はあまり広くないのだけど、奥には広そうなパーツ置き場が。ただし、カバンを持ったままの入場は禁止、とあるので中を見てこなかった。


また反対側の一角には当然ショップもあって、購買欲がすごく亢進した状態で入ったのだけど、見栄えのする蒸気機関車は安くても200~300ユーロする。ならば見栄えはしなくても走らせられるセットは、というとこれも100ユーロ強のICEのセットが最安価。うーん。記念にってことで、小さな貨物列車を買って引き上げた。


僕の血にはそこまで鉄分が流れてないのを確認した日だった。


ウルム大聖堂に登る2013年03月04日

ウルム大聖堂南東から

最初は、Märklin Erlebniswelt に行くだけのはずだった。が、ウルムまで40分というGoogleマップの表示を見て、フラグを立てに行く気になった。



大聖堂前広場の360度パノラマ。


ウルムの大聖堂はドイツ一高い。それはもう、よく知られているケルンの大聖堂より高いのだ。


ウルム大聖堂広場から

全くカメラに収まらない。


ウルム大聖堂広場の端から

後ろに下がっても収まらない。大聖堂前の広場はかなり広く、ストラスブールの大聖堂前のようにごちゃごちゃしてないのだが、その端まで行っても、塔の根元から天辺まではカメラの視野に収まらなかった。


ウルム大聖堂広場の外から


広場の外の道まで下がると収まったが、木で隠れてしまった。


ウルム大聖堂 - 貼り合せ合成

Microsoft ICEで無理矢理つなぎ合わせた写真がこれ。なんだかポーズを決めてるアメコミヒーローのような…


高いところがあれば登ってみたくなる。馬鹿だから。


教会の入口で€3.5払う。「(安全上の理由で)70mまでしか登れませんが、よろしいですか」と念を押される。少し残念だけど、問題なし。教会の中をおざなりに見てから、入り口に戻って登り始めた。


… 70mまでで良かったー。 足もふらつくし息も上がるし、これ以上は無理だった。


螺旋階段は狭く、登りと下りが別れてないので、すれ違いに手間取る。けど休憩になって丁度いい。


大聖堂から見たウルム市街

上の見晴らし台のほとんどはネットや鉄柵に覆われていて、正面以外は、あまりスッキリとした視界は得られない。でも今日は快晴で、遠くの山並みまで見渡せる。


上からみた大聖堂広場

広場を見下ろすとこんな感じ。


見晴らし台の足下には雪、の成れの果ての氷が薄く残っていて、滑りそうになる。これが、ここより上に登れない理由だろうか。夏に来たらもっと上まで行けるんだろうか。と、懲りずにふと考える。


ニーダーザクセンのスピードデート2013年02月17日

ニーダーザクセン州の男女が夢中になるのは?


 Was Niedersachsen erotisch finden Innovatives Niedersachsen



スピードデートに集まる男女。ゴングが鳴ったので男性は新しいテーブルに移る。シルケのところに来たのは、小太りの男。


「シルケです」「ヘニングといいます」「歳は?」「38」「趣味は?」「フィットネスだ」


男の体型からみて、あまりフィットネスに熱心には見えない。かすかに鼻で笑うシルケ。


「君が夢中になるのは何?」

「電子油圧式シャフトセンサーつきステアリングシステム」

「まさか」


どうせ女性らしくない趣味だと思ってるんでしょ、と言いたげな表情のシルケ。ところが。


「俺はクランクシャフトのバリなし精密鍛造が好きなんだ」「本当?!」


急に目を輝かせるシルケ。


「それは...ぜひ、拝見したいわ... バリなしクランクシャフト」

「俺もステアリングシステムのシャフトセンサーを見てみたいね」


いい雰囲気になる二人。


「ところでペットは居る?」

「あぁ、収穫ロボットだ。といっても小さいやつだけど。」

「そう。残念ね」


といいつつシルケは楽しそう。ペットがロボットであることは気にしてなくて、ロボットが小さいことが残念、らしい。


2010年頃放送されてたTVコマーシャル。ニーダーザクセンの男女はこんなに技術オタク、という、 Innovatives Niedersachsen というキャンペーンのプロモーションビデオ。


その頃見てたニュースチャンネルn-TVがこればかり流してたので、何度見たか分からん。


久しぶりに思い出して見直してみたら、あの頃より少し聞き取れるようになってました。とか言いつつ「バリなし鍛造」とか普通の辞書には載ってない。色々ググって調べたけど、違うかもしれない。教えて、偉い人。