妻と娘たちとThe City ― 2012年08月22日
旅行にボードゲームはさすがに持って行く気にならないので、かねて仕込んであったカードゲームを持っていった。
The City ザ・シティ
カードには結構色んな数字や記号が描いてあるし、ドイツ語の説明も多いのでちょっと心配だったのだけど、ルールの説明してみたら、妻も娘たちもあっさり理解した。ま、一部特殊ルールについては「それを先に言え」という注文もあったけど。まぁ誤差の範囲。
今回はもう娘に説明する必要がないので、あんまりちゃんと説明しませんが、基本的に、各カードが町なかの色んな区画を表してます。住宅地、とか高層ビル、とかショッピングモール、とか高速道路、とかね。
で、自分の番が来るたびに、一つずつカードを出して、町を建設していきます。シムシティみたい、っつって分からない人も多いんだろうけど。
あるカードを「建設」するためには、その費用を払う必要があって、費用はそのカードの右肩に書いてありますが、その数字だけ、他のカードを捨てる必要があります。安い区画は1枚でOKだけど、一番高いのは11枚とかいうのもある。
建設した区画からは「収益」が上がります。つまり、その分だけ新しいカードを山札から引ける。
また、収益とは別に、「勝利点」も得られます。これは、ゲームの終わりに、じゃなくて、順番が一回りする毎に、毎回入ってきます。なので、最初の頃に立てた区画からは、その後何度も勝利点が入ることになります。
で、誰かの勝利点の累計が50点を越えたら終わりで、もちろん勝利点の累計が一番多い人が勝ち。
最初は区画=カードを一枚建てても、収益が0だったり1だったりするので、手持ちのカードは減るばっかりでなかなか増えないし、勝利点も、毎回入るとは言っても、1点や2点毎回入ったところで、なかなか10点にも届きません。
手札が足りないと何にも建設できないこともあるのだけど、そんな時、1回だけ、「建築士」、ってカードを出せることになってます。支払いなしで出せて、収益1です。最初の頃は助かるので、結構人気。ただ、だれも建築士って名前を覚えない。
「じゃぁ、おっさん出す。」「えーと、何にも建てられないからおっさんちょうだい。」ちがう、おっさんて言うなーっ!と言いつつ、「じゃお父さんもおっさん出すよ。」とつい。だって圧倒的に言いやすい。
そんな感じで、最初はゆるゆる始まるのだけど、既に建設済みの区画の中身によって、収益や勝利点が決まる区画があったり、ある区画を先に建ててからでないと建てられない区画があったりして、うまく助け合う区画を組み合わせると、どんどん収益が増えるし、勝利点もじゃかすか入るようになります。この辺が上手くいったときの疾走感が楽しい。
「えーと収入がこれとあれとあれで14ね。14枚引きまーす。」「えーっ!12枚になるまでちゃんとカード捨ててね。」手札が12枚を越えたら、12枚になるまで捨てなきゃいけません。ものすごい勢いで山札が消費され、捨て札を回収して山札を作り直すことになります。
誰かがこうなったら、勝利点もばんばん入るので、もう後2,3周で終わります。
他の区画=カードに依存する収益や得点にも色々あるのだけど、まず一つ説明すると、建設済みの区画にある特定のマークの個数だけ点になる、ってのがある。いくつかの区画には車、買い物かご、または噴水マークが描かれてます。なんのマークもない区画もあるし、全部のマークが一つずつの区画もあるし、ある種類のマークが3つ、ってな区画もあります。
だから、車なら車の数で点が決まる区画と、車のマークがなるべく沢山ついた区画をなるべく沢山一緒に建てれば、収益も勝利点も沢山入る。はず。理屈の上では。これがなかなか思うようにならない。なぜだ。
また、クレーンというカードがあって、これを建てると、以後毎回自分の番に二つずつ区画を建てられるようになります。ちゃんと費用を支払えないといけないけど。クレーンがあれば、なんと言っても区画が沢山つくれるし、いい組合せも作りやすくなるので、圧倒的に有利。下の娘は、クレーンがなかなか引けないので、「カードの切り方おかしいよ」とかなんとかずっと怒ってた。僕はちょくちょくクレーンが回ってきて、楽勝、のはずだった。理屈の上では。おかしい。
更に凶悪なのが、人の建てた区画からも点が入るカード。たとえば、高速道路。収益0なのだけど、その代わり、誰が建てたインターチェンジからでも勝利点が2点ずつ入ります。他にも、人の建てた区画にある噴水からも点が入る地下鉄、とか、人の建てた大学から点が入る研究センターとかがあります。この辺上手く使うと、序盤から中盤まではおとなしくしていて、終盤で一気に逆転、とかいう展開が狙えそう。理屈の上では。なかなかそうは行かない。どうしてじゃ。
現実は、妻が圧勝。何回やっても。下の娘も結構妻と同時に50点越えする。上の娘と僕は低迷。僕は1回だけ妻に2点差で2位になったけど、後はほとんど最下位。
妻の高笑いが聞こえる。「あーはっはっは。おとうさーん、何でまた最下位なのー ^o^」
私家版ラビリンス ― 2012年08月19日
The Bell Innのコテージの居間にあったので、娘たちと喜んでやってみた。でも、ルールの説明書がない……まぁなんとかなるでしょ。
Labyrinth ラビリンス
迷路の台になる大きなボードと、その上に並べるべき小さなパネルがあって、それらを適当に並べて迷路にすればいいのはすぐ分かる。パネルの上には迷路の道の一部と、時々宝物や怪物が描かれている。
ボードの上には4x4の16箇所、既に固定された小さなパネルが並んでいて、その間を埋めるように小さなパネルを並べると、パネルが7x7に並び、1枚パネルが余る。で、固定されたパネルの間に縦横それぞれ3本、スライドできるパネルの列があるので、余ったパネルを端から押し込めばパネルがスライドして迷路の形が変わる、と。
パネルに描かれた宝物や怪物と同じ絵が描かれたカードが24枚ある。2枚ぐらい紛失してたので、紙きれで代用。よく見ると、固定されたパネルに書かれているのは宝物で、動かせるパネルには怪物が書かれているみたいだ。あれ、この頭蓋骨は宝物なのか?まぁいいや。
12枚の宝物カードと12枚の怪物カードを分けて、宝物カードは最初から4枚ずつ全員に配る。怪物カードは、3枚ずつ配り、余ったのは山札にして伏せておく。配ったカードは全部表にして自分の前に置いておく。
プレーヤーは自分を表すコマを迷路の4隅の決まった場所において、それを動かして宝物を集めていく。一番最初に自分の宝物カードの宝物を全部集めた人が勝ち。
自分の番が来たら、まず余ったパネルをどこかに押し込んで迷路の形を変える。それから動く。道が通れる限り、いくつ動いてもいい。どこにも行けなかったら、動かなくてもいい。
自分の宝物カードに描かれている宝物の場所にたどり着いたら、そのカードを裏返す。宝物を一つ手に入れたら、その回はそれ以上は進めない。
怪物の居るところは通れないけれど、その怪物が描かれたカードを持っていれば通れる。通るときにはその怪物カードを捨てて、新しい怪物カードを一枚引く。怪物カードがなくなったら、捨て札を切りなおして山札にする。自分の番に怪物はいくつ通り過ぎてもいい。
パネルを押し込むと、反対側から誰かのコマが乗ったパネルを押し出してしまうことがある。そのコマは、その人の番が来たときに、その人が押し込むパネルに載せて、好きな場所から迷路に戻していい。
以上、ってなルールで3人でやってみた。なんだか全然動けなかったりする。かと思うと、急に道が開けて、さくさく宝物が手に入ったりする。負けているかと思うと急に形勢逆転したりして、結構面白い。
そうやって何回か遊んでみて、上の娘も下の娘もよかったねー、と言ってたんですが、旅行から帰ってきてから、正式ルールをググってみて驚いた。
なんだ、宝物と怪物の区別はないんだ。迷路の壁以外はどこでも通れて、怪物だろうが宝物だろうが、とにかく引いたカードに描かれたものがあるところに行かなきゃいけない。カードは最初に全部配って、自分のカードを上から順番に1枚ずつこなす。最初に全部のカードを済ませた人が勝ち。押し出されたコマは、直ちに今押し込んだカードの上に動く。ふーん。たしかにこれの方が必ずいつもある程度動けて、早く終わりそうだなぁ。
でも、僕も娘たちも、勝手に決めた自家製ルールの方が絶対面白いと思ってる。まぁ、どこかでまたやる機会があれば、正式ルールでもやってみよう。
ウォルナット・グローブのルール書いたよ ― 2012年07月03日
昔、まだアメリカにヨーロッパの人が端から端まで住み着いていなかったころ。政府が、「この辺に住みたい人がいたら、土地をあげます。何にもないところだけど、頑張って暮らしてね」と言いました。 土地はもらったものの、生きていくのは大変だ。大自然から手に入るものもあるけれど、足りないものは買いにいこう、一番近くの町、ウォルナット・グローブに…
と、いうわけで、ルールを説明します。分かりやすいです。
まず、これがウォルナット・グローブの町。小さい。広場の周りをいろんな建物が囲んでいて、建物の前には道が通っている。道にそって進むと、広場をぐるっと一周できる。ゲーム中は、この道を通って時計回りに進むことになる。ある建物の前に止まると、そこで何か用事を済ませられるのだけど、誰かが止まっているところには止まれない。一度にいくつ進んでも構わない。
広場の真ん中には一年カードが積んである。上の写真では上から2枚同時に見えるようにしてあるけど、本当は一度に一枚しか見えない。
一年カードは春夏秋冬四つに分かれてて、その年の各季節に起きることが書いてある。毎年ちょっとずつ変わるわけね。全部で八枚あって、八年間で終わり。
次は、自然から取れる作物や産物。まとめて「物」と呼ぶことにする。上から時計回りに、鉄、牛乳、魚、木、小麦だよ。色でだいたい分かるね。
酒場。人がたむろしてる。ここで農場の助手を雇う。写真で見ると、とっても3Dに見えるなぁ。
大工さん。ここに頼むと、人が住むための小屋や、物をしまっておくための納屋を作ってくれる。
道具屋さん。ここで家具とか道具が買える。アグリコラの家具と似たようなもの。
町役場。ここを通り過ぎるときには、税金としてコイン一つを払わないといけない。払えないと…歳末助け合いカード=マイナス2点をもらってしまう。これについてはまた後で。
教会と買取屋が見える。教会では好きな物が二つ手に入る。買取屋では、そこに描いてある物を一つずつ売ることができて、一つにつきコインが一つ手に入る。コインは、金貨と銀貨と銅貨の三種類あるけど、もらうときには布袋から一枚ずつ引くので、どれがもらえるかは分からない。金貨も銀貨も銅貨も、実はゲーム中は皆同じ値段。ゲームが終わったときに、入る点が違うだけ。それぞれ2点、1点、0点。
郵便局と別の酒場。郵便局でも好きな物が二つ手に入る。
で、これが自分の土地、一番最初なのであんまりなにもない。
住む小屋がひとつあって、寝泊りできる馬車も一つある。小屋には自分=黒いコマが、馬車には助手=青いコマが住んでる。
納屋も一つある。納屋一つの横には物がしまっておける場所が四つある。納屋はもう二つ後で増やせて、一つ納屋を増やすと、しまう場所が二つ増える。
小屋の下には何かを置く場所が三つある。これは、町で買った家具とか道具を置くところ。
土地の一番上には、畑や湖など色んな地形が広がっている。ここに、後から手に入る地形カードを並べて自分の土地を広げていく。カルカッソンヌにも似てるし、アルハンブラっぽくもある。隣り合ったカードの地形は同じでなくてもいい。つまり森のそばにいきなり山が来るように置いても構わない。でも、なるべく同じ地形が隣合うように置いた方がお得。それから、地形と地形の間には垣根が走っていることがある。垣根がくるっとひとつながりになって、ある場所を囲むようになるとそれはそれで点になる。囲った中に、違う種類の地形が混じっていても構わない。
さて、ゲーム開始。
帽子をかぶった自分のコマを、町役場のそばと、教会のそばにある、スタート位置に並ばせる。
一年は春から始まる。
春
土地が広がる!布袋から地形カードを引いて、自分の土地の周りに並べる。一年カードの春の所には、三枚引いて一枚だけ使う、とか四枚引いて二枚使う、とか書いてあるのでその通りにする。使わない地形カードは、布袋に戻す。
夏
仕事して収穫だ!黒い自分のコマと、助手のコマを自分の土地の回りの地形=畑や湖などに働きに行かせる。同じ地形が二つ隣り合っているところで働かせると、二つ物が手に入る。三つ隣り合っていたら三つ。いくつでも、隣り合っているだけまとめて手に入る。手にはいった物は、地形の上にある物置きか、自分の土地の上の納屋に置く。物置から納屋にはいつでも移せるけど、納屋に置いたものは物置には戻せない。置き場がない物は、捨てないといけない。
一年カードの夏の所には、この夏は「小麦が一つ余計に取れる」とか書いてある。
秋
町でお買い物!自分のコマが、町役場から時計回りに見て一番遠くにある人から始める。次は、二番目に遠くにある人の番。あと同じ。
自分のコマを好きなだけ進めて、用事のある建物の前に置く。「ゼーラント」(オランダの風車の回りに畑とか作るゲーム)にちょっと似てる。先に誰かが居たら置けない。でも二人同時に置ける建物もある。置いたらその建物で用事を済ませる。物やコインを払わなければいけないことが多い。もし物やコインが足りなくて払えなかったら、そもそもその建物の前に止まってはいけない。
一度にいくら進んでもいいけど、町役場と教会の前を通り過ぎるときには、町役場の場合は税金として、教会の場合は寄付として、コインを一つ払わないといけない。コインをもっていなかったら、歳末助け合いカードを一つもらう。これは、アグリコラの乞食カードとほぼ同じ。
一年カードの秋のところには、買取屋で木を売るとコインが一つ余計にもらえる、とか書いてある。
冬
家で冬を耐え忍ぶ!助手に物を食べさせないと=払わないといけない。助手は、青、白、黄色の三種類いるのだけど、青い助手は魚、白い助手は牛乳、黄色い助手は小麦、と食べられる物が決まっている。物が足りなければその分だけ歳末助け合いカードだっ!自分=黒いコマはいつでも食べるものがあることになってる。よかった。
更に。馬車で暮らしている助手には焚き火の燃料として木を一つやらないと=払わないといけない。
一年カードの冬の所には、「青い助手と白い助手は一つじゃなくて二つ食べる」とか、いつもより寒い冬なので焚き火の燃料として「二つ余計に払え」とかいうことが書いてある。
もし、必要なだけ食べ物や燃料を払えないと、その分だけ歳末助け合いカードをもらう。歳末助け合いカードは、いつでも、何でもいいから物を3つ払えば返すことができるのだけど、返す前に次の歳末助け合いカードをもらってしまうと、前にもらったのはもう返せなくなる。
これが歳末助け合いカード。
点数計算
8年目が終わったら点数を数える。
垣根で囲った地形一つにつき1点。
小屋一つ、納屋一つにつき1点。最初から土地に書いてあるのも数える。
黒い自分のコマと助手のコマ一つにつき2点。
金貨一枚2点、銀貨一枚1点、銅貨一枚0点。
それから、家具・道具を持っていたら、それぞれ色んな点が入る。
歳末助け合いカードを持っていたら、一枚につきマイナス2点だっ!
そもそも新しく土地を開拓するのがカタンっぽいけど、他にもカルカッソンヌ、アルハンブラ、アグリコラ、ゼーラント、など色んなゲームに似てます。あ、ロストバレーにも雰囲気は似てるかな。
1回一人でやってみたら、こうなった。うう、21点しかない。25点が合格点だそうです。
[2012年7月8日追記: その後もう数回やってみたのだけど、20点、19点、23点と苦戦中。おかしいなぁと悩みつつ、先達のページをまた眺めてみたら、最後にルールの注意点が。
えーっ。道具屋さんの前で足踏みして続けて2回道具を買っちゃいけないの!?
コインの使い道が広がると、かなりやり方が変わりそう。一方、23点取ったときは、実は2回連続道具買いをやって4点稼いだのでした。これが禁じ手だとすると、あれも本当は20点しか取れてなかったことに。
先は長い]
カールスルーエでボードゲーム補給 ― 2012年07月02日
今TVではサッカーのUEFA EURO2012の決勝戦、スペイン対イタリアの真っ最中だ。前半43分、ESP 2-0 ITA。
それとは何の関係もなく、久しぶりにカールスルーエのボードゲーム屋にパトロールに行ってきた。写真はカールスルーエでたまたま見かけた聖シュテファン教会。19世紀初めの建物なので、全然時代が違うけど、ローマのパンテオンをなんとなく思い出す。
正面の円柱列と、背後の丸屋根のせい。
今回仕入れたのは以下の3つ。
Walnut Grove
The City
Lancaster
事前に少し先達の方々のページを散策して、見当をつけていきました。色々見たのですけど、下記のページにかなり影響受けました。
Walnut Grove は、上記のサイトで、
しかし、短時間で終わるにも関わらず、このゲームは近年のユーロゲームが持つ様々な「面白さ」を貪欲に取り入れているのである。と書かれていたのを見て、とっても欲しくなりました。娘さんも一緒にプレーできた、というのも魅力。もっとも、その話をうちの下の娘にしたら、「もっと難しいゲームを買ってくればいいのに」と生意気なことを言う。いやいや、ルールが簡単なんじゃなくて、込み入ってるのに、小さい子にも分かる、ってのがよさそうなんだよ。
The City は去年のゲームでまだ新しいのと、カードゲームで箱が小さいので選びました。箱の裏をながめた感じでは、高層ビルをたくさん建てたほうが勝ち?シムシティみたいだな。とかいっても90年代のシムシティしかしらないのだけど。
で、なぜ箱が小さいのが必要だったかというと、デカイ箱のLancasterを買ったから。コッツウォルズ行ったり、ヘンリー7世の本を読んだりで、ここんところ、イギリスが気になっているので。しかし、でかい。重い。少し手加減してほしい。
帰りにカールスルーエの王宮の前まで行ってみたら、去年の夏工事中だった城前広場は出来上がってました。
サッカーの試合は79分。依然として ESP 2-0 ITA。両チームとも、かなり惜しいシーンがたくさん。
Wanzen Tanzen ― 2012年05月02日
5つのサイコロを振って、カードで指定された役を作ります。役ってのは、 ツーペアとかフルハウスとかのポーカーの役だったりすることもあれば、 全部奇数とか 2 2 4 4 とか具体的な数字の組合せだったりもする。
もちろん1回振っただけじゃフルハウスなんてまずできないので、 都合のいい目が出たサイコロだけ取っておいて、残りを振りなおせる ことになってます。
役ができたら、他の人に交代してもいいし、続けて同じカードにある 別の役を作り始めてもいい。カードにある役の最後の1つを作った人が、 そのカードに書いてある点数をもらうことができます。
ただし、都合のいい目が1つもでなかったからといって、今振ったサイコロを 全部振りなおすと、虫が1匹寄ってきます(今振ったサイコロのうち1つでも取っておけば、振りなおしても虫は寄ってきません)。
虫が5匹になると、虫を全部返して、その代わり減点カードを1枚もらう羽目に。
役を作るのをあきらめてやめてもいいけれど、そのときは虫が2匹寄ってきます。これが熱くなる理由かな。 やめると確実に2匹寄ってくるのに対し、続けると とりあえず1匹で済む ので、つい続けたくなる。ひょっとしたら次の一振りで 役ができるかもしれないしね。
でも、それはもちろん錯覚で、ずるずる振り続けてると、あっという間に 虫が5匹溜まります。
かなり運次第でもあるので、娘は早速願掛けと呪いを駆使し始める。
「4、4、4が出ますように4が出ますように4が出ますように」
「絶対2は出ない出ない出ないーっ」
すると、4点のカードの4つの役を立て続けに娘がクリアして4点ゲットしたり、 たった1点のカードの最後の1つの役を作ろうとして僕が減点カードを2枚も 貰ってしまったりする。娘は笑いが止まらない。
「あーはははははーっ!」
二人ともハイになるので、色々と訳の分からない理由で笑いころげながら プレーしてました。