夫婦で Rome にはまった2012年05月13日

いや、僕もだけど、うちの奥さんがもっと。


  Rome 邦題: ROME[ローマ]


HBOとBBCが共同で作ったTVドラマシリーズ、全22回、シーザー暗殺までの前編12回と、 帝政開始までの後編10回に分かれます。


僕は実はまだ前編の最後までしか見ていない。こんなのがあるんだな、と2年前に知って、 でもTVシリーズって見るのに時間食うからなぁ、と手をださずにいたのですが、先日イギリスに行ったとき、思いがけずDVD屋で時間つぶしする羽目になり、全22話入ったコンプリートボックスと目が合ってしまったのでやむを得ず買ってきた。


僕は元々世界史好きで、ローマ帝国の衰亡も、ローマ人の物語も、テルマエ・ロマエも全部大好き。なので、このドラマもいつかは見ないわけにはいかなかったし、とっても楽しみにしてました。


見てみたら、第1話を見た時点では「なんだか演出が極端、ストーリーがご都合、学芸会レベル」とか悪態をついていたのだけど、第2話の最後まで見てぶっ飛び、その後は12話まで夢中で見た。大満足。


後編をまだ見ていないのは、社会人として節度ある時間の使い方をすべく…うそです。前編見終わったところで日本に出張に出てしまったから。帰ってきたのでできるだけ早く見るつもり。


で、日本で奥さんに「ローマって面白いよ」とけしかけ、レンタルビデオ屋でDVD2枚4話分を借りてきて最初の2話まで一緒に見たら、奥さんどっぱまり。僕が日本で仕事に行ってる間に、後編まで全部見てしまった。1日6話6時間ずつのペースってどうなってんの?僕もはまってたけど、せいぜい毎日2時間2話ずつしかみてなかったぞ。


いや、うちの奥さんが気に入るのは実はわかってた。うちの奥さんは林真理子の大ファンで、どろどろした女性の裏の悪意を描いたような話が大好き。桐野夏生とか湊かなえとかも好き。ぼくからすると、どれもすごいと思うけど、たくさん読むと胸焼けがしそうで、数年に一冊ぐらいに留めたいんだが、うちの奥さんは次々好んで読む。


そういう趣味からすると、「ローマ」のアティアとセルウィリアのどろどろの戦いが気に入らないわけがない。案の定、全部見終わってから「アティア最高!」とか言ってるし。


それに、うちの奥さんは、学校で世界史をやらなかったので予備知識は全然ないのだけど、歴史ものの映画大好き。日本史は元々知ってるのでNHKの大河ドラマも好きだけど、洋画でも、「キングダム・オブ・ヘブン」とか「エリザベス」とかがお気に入り。「ベン・ハー」も守備範囲らしい。


「ローマ」自体に話を戻すと、史実の説明はあっさりしていて、ルビコン川を渡るときにカエサルが「賽は投げられた」とも言わないし、ファルサロスの戦いは15秒程度で終わるし、カエサル暗殺の場面でもカエサルはブルートゥスに「お前もか」とは言いません。皆知ってる話は軽く触れて終わらせる姿勢は賛否分かれるような気がしますが、私はそれがいいと思う。


一方、オリジナルの登場人物、平民の主人公二人の物語が歴史上の人物と丁度いい加減に絡み合っているところが良くできたパスタのソースと麺の関係を彷彿とさせます。


平民主人公二人が戦いになると無敵なのも潔くてよろしい。彼らが戦いで窮地に陥る描写はほとんどなく、物理的戦闘になってしまえば3秒で勝ちます。


そうしてみると、歴史上のサビの部分はあっさり、普通なら描写の中心になる戦闘シーンもあっさり、で、一体何が見せ場になっているのかと言えば、歴史レベルでは政治家達の右往左往であり、平民レベルでは家族との愛憎劇であり、そしてすばらしく説得力のある形で描かれているローマの街中や屋内、そして生活の様子です。


僕がぶっとんだ第2話では、政治レベルではポンペイウスと元老院がカエサルへの最後通告を可決しつつ護民官アントニウスが拒否権を行使することを当てにしていて、キケロが最後通告の動議に賛成しておきながらアントニウスに「拒否権を使え!」と叫ぶ、という素晴らしいシーンがあります。そしてラストシーンのニオベ!


あと僕がすきなのは、前編でクレオパトラが出てくる第8話のラストシーン。カエサリオンのお披露目で、他の兵士達と一緒にプッローは歓声を上げる。


顔をしかめてプッローを見るヴォレーヌス。それを気にしつつもプッローは叫び続ける。


 「イェーィ!」


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