記事一覧: 映画 お出かけ チューダー朝

ソーシャルネットワーク:経済映画三本立て(1)2011年01月11日

先日乗った飛行機で見た映画が、全部なんとなく関連してた。

 ソーシャルネットワーク Social Network

 ウォール・ストリート Wall Street: Money Never Sleeps

 武士の家計簿

何が共通点と言えばいいのか、語彙が貧困で困るのだけど、うーん。金融はウォール・ストリートぐらいにしか当てはまらないし、ビジネス、っつうと武士の家計簿がちょっと違う。金儲けもそう。会計、だと逆に武士の家計簿だけにしか当てはまらん。ので、せいぜい経済、くらいしか思いつかんかった。

で、どれも結構良かったのですよ。まぁ、わざわざ映画館でみるかっていうと、その価値があるのはソーシャルネットワークだけかも。でも、レンタルが出たらどれも見ていいんじゃないかな。この3つを組合せてみるのも悪くないと思う。

ソーシャルネットワークは、 今をときめくソーシャルネットワークサービス Facebook の創業の物語、なんだけど、そういう説明から想像される話とはぜんぜん語り口も見所も違う。 Facebook がどんなサービスかは具体的に知らなくても楽しめる(僕は知らない)。創業者マーク・ザッカーバーグの天才ぶりや、いかに変なやつか、ってことも描かれているけど、それよりは、才能や大金が動く気配の周りに、さらに強烈に変なやつらが集まってきたり、その挙句訴訟合戦になったりする様子の方が見どころか。

いやいや、この映画の見所はそんなとこじゃない。ハーバードの中でもどうやらかなり上等な血統書つきのエリートのウィンクルボス兄弟(双子)はその存在や生活っぷりだけでも「へーそんな世界もあるんだぁ」という野次馬気分が味わえるし、かつの Napster の(共同)創業者(の一人)ショーン・パーカーも、エスタブリッシュメントのウィンクルボスとは対称的ながら、あきれるほどのリア充っぷり、かつ、あのセリフにはマークでなくてもしびれるでせう - Drop the "the". Just "Facebook". 彼らに比べたらマークの方が真っ当に見えるし、エドゥアルドに至っては、真っ当すぎて奇人達に振り回される最悪のポジションに嵌ってる。

Napster の創業者って、ショーン・パーカー?そんな、スパイダーマンに変身する前みたいな名前だったかなぁ。野球帽かぶってもっとでっぷりした奴だったような記憶が…と思ったら、やっぱりそうで、むしろ有名なのはもう一人の創業者、ショーン・ファニングでした。

ハーバードの学長ラリー・サマーズが出てきますが、むしろクリントン政権の財務長官としての記憶の方が強い。で、この映画では至極真っ当な判断でウィンクルボス兄弟を蹴り飛ばしてますが、その語り口の憎たらしいこと。ウィンクルボスの片方が学生心得を長々引用して見せるてる途中で、傍らの自分の秘書に向かって「私の顔を一発殴ってくれ」(Punch me in the face) - 字幕では「実に退屈だ!」とかなってましたが…

うーん、この面白さはどう説明していいのか。大きなストーリーに爽快感とかは決してなくて、むしろいくつもの細かいエピソードのそれぞれが印象深いのです。

あ、いかん、他の二つの話をする元気が残ってない。時差ぼけで、もうすぐ電池が切れます。おやすみなさい。また今度。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
私が好きなのは次のうちどれでしょう。
ボードゲーム 
オードトワレ 
ガードレール

コメント:

トラックバック