風雲児たち、花神2013年10月05日

以前からあちこちで見聞きして、気になっていた、「風雲児たち」に取り付いた。歴史大河ギャグマンガ。ワイド版22巻、幕末編が更に20数巻出ていて、幕末編の12巻まで読んだところ。


風雲児たち みなもと太郎


期待に違わず、素晴らしい。ギャグのセンスはちょっとついて行きにくいところもある。特にワイド版1巻の冒頭のハリセンで不安になった。でも、このマンガの見せ所はギャグよりも、豊富な史実から選りすぐられたエピソードにある。ギャグはギャグで、子どものころ吉本新喜劇に馴染んでいた私には嬉しいネタが一杯あるけどね。


元々日本史には弱くって、食わず嫌いもしていたので、このマンガを読んで初めて知った、目を見張らずにはいられない話は数知れず。


このマンガを読む前、私にとって、高野長英は幕府に捕まって殺された人でしかなく、平賀源内はエレキテルを作った人でしかなかった。吉田松陰も弾圧された人、ぐらいのことしか知らない。最上徳内なんて聞いたこともなかった。


それが、今や、どの名前を聞いても、あのマンガの絵柄で動き回る様子が生き生きと目に浮かんでしまう。


印象変わった人と言えば、田沼意次。この人も、賄賂を懐に納める悪人である、という説明を子どもの頃に頭に入れて育ったので、このマンガでまったく違う形で描かれているのを読むのは楽しかった。


ムロタニ版マンガ日本史


元の説明も、実はマンガで仕入れたものだった。子どもの頃に読んだのは、ムロタニツネ象の日本史マンガだったと思うのだけど、今ググってみても、それらしき本は見当たらない。とっくに絶版なんでしょうね。ムロタニさんはその後もずっと学習マンガを書いているようで、日本史シリーズもあるのだけど、私が読んだのはそれではなさそうなのだ。


高熱を発している平清盛、とか、たいまつを角にくくりつけた牛の大群に蹴散らされる軍勢とか、綱吉に犬の毛皮を献上して生類憐れみの令の行き過ぎを諌める水戸光圀とか、そんなシーンが記憶に残ってます。田沼に絡めて、「役人の子はにぎにぎをよく覚え」とかね。


花神


で、そんな日本史に弱い私ですが、もう一つ、子どもの頃に日本史に関して強い印象を受けたものがあります。大河ドラマ「花神」です。


長州の村医者、村田蔵六、転じて明治政府の軍制の基を作った大村益次郎の役を、中村・「遠山の金さん」・梅之助がやってました。花神が始まる前から、梅之助の金さんのファンだったので、子どもながらに大河ドラマを見る気になったのだけど、その頃の私には難しく、ストーリーは殆ど理解できなかった。


それでも印象に残っているシーンがいくつか。村田蔵六が外国の船長となにやら談判していて、外国人が約束を違えた時に、蔵六が英語で言います。


 「ユー・アー・バーバリアン」


と。相手はあきれて、(ドラマの都合上日本語で。字幕だったかも)


 「アナタ、セイヨウノブンメイノスグレテイルコト、シラナイデスカ」


と言い募りますが、蔵六は、


 「約束を守らない人間は、野蛮人です。」


と相手をやり込めます。これはたまらなくかっこよかった。


最終回、蔵六暗殺の知らせを聞いて、米倉斉加年(誰の役だったか覚えていない。今調べたら、桂小五郎だった)が、関西弁で


 「あれほど京都はあぶない、あぶないっ、と言うてたのに」


と悔しがるシーンも、なぜか覚えています。


さらに。このドラマは毎回、以下のようなナレーションで始まります。


 「中国では、花咲じじいのことを、『花神』という。」


このナレーションが忘れられなくなったのは、一緒にTVを見ていた父が、これにつづけて、


 「日本では、石と石とをぶつけると、『カチン』という。」


と、珍しくボケたのに、私が大うけして二人で大笑いしたから。


...家族の黒歴史をさらしてしまった。